東洋医学からの気象病
- 2020/09/02
- 16:40
こんばんは、えびす治療院の森井です。
今週は台風9号がきてるみたいですね。
来週にはかなり大型の台風10号も日本列島に接近するようで今後の予報に注意ですね。
前回のえびすレターでは、気象病についてお伝えしましたが、今回は鍼灸師らしく東洋医学的な観点から気象病をみてみることにします。
中医学では、病気をもたらす原因として内因(感情の乱れや先天的体質要因)、外因(外部環境の変化)があり、気象の変化はこの外因にあてはまります。
外因は大きく6つの邪気に分けられ、それぞれがカラダに及ぼす影響があります。
①風邪(ふうじゃ):主にカゼ症状をもたらす
②暑邪:暑さ
③湿邪:湿気
④燥邪:乾燥
⑤寒邪:寒さ
⑥火邪:炎症や熱
気象病が起こりやすいと言われている梅雨や台風の時期は気候の変化だけでなく、低気圧による雨の影響も大きいことから、漢方では風邪に加えて、過剰な“湿気”による湿邪の影響もこの時期の体調不良の大きな原因になっていると考えています。
中医学では、風邪と湿邪が合わさると、全身の水の巡りが悪くなるとされ、そのような状態を「水滞(すいたい)」と呼んでいます。
水滞になると、頭を締め付けられるような頭痛や頭重感、グルグル回るようなめまい、重だるい倦怠感、むくみ、気分の落ち込み、吐き気、関節痛などの症状が出やすくなります。
特に、内耳の水滞では頭痛やめまい、難聴などが起こりやすいと考えられています。
そして、これらの症状は、まさに現代で言われている気象病の症状とも合致します。
漢方では気象病の改善には水の巡りを整えることが先決だと考えています。
気候の影響で一時的に水滞になっている場合は水の巡りも比較的速やかに良くなり、症状もすぐ良くなりますが、もともと水の巡りが悪い水滞体質の場合にはそう簡単にはいきません。
体質に気候が追い打ちをかけ、水の巡りがかなり悪くなっているため、症状が強く出るだけでなく、水の巡りの改善にも時間がかかるため、なかなか治りにくく、すぐ症状が反復しやすいのが特徴です。
カラダの中からしっかりと水の巡りを整えることで、根本原因を改善し、気象病になりにくいカラダにリセットしましょう。
ただ、体質変化というのは1日にして成らず
じっくり日々の生活を見直していくことで、
理想の体質を獲得するものです、整体により本来の内臓機能などを取り戻すことも治療のひとつですが、
今回は生活養生と食養生の紹介します。
湿邪を身体にためないようにするには、
まず、
①運動
身体を動かすと体内の水分の巡りに変化が起きます。
湿邪の性質には下降性があり、上から下に流れやすいので下に停滞しやすいです。
なので特に、下半身の筋肉をよく使う運動や散歩がオススメです。
②悩まない・考えすぎない
水の巡りには消化器がちゃんと働くことがすごく重要です。
中医学では悩んだり考えこみすぎることも、消化器の機能低下の原因となります。
悩んだり、まだ起こっていないことを不安に感じていては、ますます気が滅入ってしまい、身体の重だるさを助長してしまいます。
好きな音楽を聴いたり、アロマや入浴剤とかでリフレッシュするなど
悩みから離れて気分転換をするのが効果的です。
あと、何か考え事をしながらや、テレビを見ながら、スマホを見ながらという「ながら」の食事は、消化不良の原因になります。
ちゃんと食べましょう。笑
③甘い物・味の濃い物・アルコールはちょっと我慢
我慢は身体に毒ですが、
この時期さらに毒なのが、
甘い物・味の濃い物・アルコール
この3つは外因の湿邪とは別に、
体内にも湿をつくりやすくなります。
こうなるとダブルパンチです。
少しくらいなら良いでしょと言われるんですが、「少し」「適量」というのは徐々にハードルが下がり、知らず知らずのうちに過剰になります。
基本的には和食を中心とした食養生が一番です。
なかでも最強の食材が梅干しです。
とくに重だるさの改善に効果があるので、
1日の始まりの強い味方となります。
トースターで少し焦げ目がつく程度に焼いた梅干しがオススメです。
焼き梅干しは別名「医者殺し」です。
その効果は重だるさの改善以外にも、
血流改善・冷え性改善・代謝向上・老廃物の排出などなど。
まだ残暑厳しいので塩分補給にも丁度いいですね。
色々言いましたが、低気圧症状の対策として試せるところから
ぜひ試してみてください。
頭痛や肩こりで長年お悩みの方!その薬、やめてみませんか?
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https://ebisu-nagoya.com/
今週は台風9号がきてるみたいですね。
来週にはかなり大型の台風10号も日本列島に接近するようで今後の予報に注意ですね。
前回のえびすレターでは、気象病についてお伝えしましたが、今回は鍼灸師らしく東洋医学的な観点から気象病をみてみることにします。
中医学では、病気をもたらす原因として内因(感情の乱れや先天的体質要因)、外因(外部環境の変化)があり、気象の変化はこの外因にあてはまります。
外因は大きく6つの邪気に分けられ、それぞれがカラダに及ぼす影響があります。
①風邪(ふうじゃ):主にカゼ症状をもたらす
②暑邪:暑さ
③湿邪:湿気
④燥邪:乾燥
⑤寒邪:寒さ
⑥火邪:炎症や熱
気象病が起こりやすいと言われている梅雨や台風の時期は気候の変化だけでなく、低気圧による雨の影響も大きいことから、漢方では風邪に加えて、過剰な“湿気”による湿邪の影響もこの時期の体調不良の大きな原因になっていると考えています。
中医学では、風邪と湿邪が合わさると、全身の水の巡りが悪くなるとされ、そのような状態を「水滞(すいたい)」と呼んでいます。
水滞になると、頭を締め付けられるような頭痛や頭重感、グルグル回るようなめまい、重だるい倦怠感、むくみ、気分の落ち込み、吐き気、関節痛などの症状が出やすくなります。
特に、内耳の水滞では頭痛やめまい、難聴などが起こりやすいと考えられています。
そして、これらの症状は、まさに現代で言われている気象病の症状とも合致します。
漢方では気象病の改善には水の巡りを整えることが先決だと考えています。
気候の影響で一時的に水滞になっている場合は水の巡りも比較的速やかに良くなり、症状もすぐ良くなりますが、もともと水の巡りが悪い水滞体質の場合にはそう簡単にはいきません。
体質に気候が追い打ちをかけ、水の巡りがかなり悪くなっているため、症状が強く出るだけでなく、水の巡りの改善にも時間がかかるため、なかなか治りにくく、すぐ症状が反復しやすいのが特徴です。
カラダの中からしっかりと水の巡りを整えることで、根本原因を改善し、気象病になりにくいカラダにリセットしましょう。
ただ、体質変化というのは1日にして成らず
じっくり日々の生活を見直していくことで、
理想の体質を獲得するものです、整体により本来の内臓機能などを取り戻すことも治療のひとつですが、
今回は生活養生と食養生の紹介します。
湿邪を身体にためないようにするには、
まず、
①運動
身体を動かすと体内の水分の巡りに変化が起きます。
湿邪の性質には下降性があり、上から下に流れやすいので下に停滞しやすいです。
なので特に、下半身の筋肉をよく使う運動や散歩がオススメです。
②悩まない・考えすぎない
水の巡りには消化器がちゃんと働くことがすごく重要です。
中医学では悩んだり考えこみすぎることも、消化器の機能低下の原因となります。
悩んだり、まだ起こっていないことを不安に感じていては、ますます気が滅入ってしまい、身体の重だるさを助長してしまいます。
好きな音楽を聴いたり、アロマや入浴剤とかでリフレッシュするなど
悩みから離れて気分転換をするのが効果的です。
あと、何か考え事をしながらや、テレビを見ながら、スマホを見ながらという「ながら」の食事は、消化不良の原因になります。
ちゃんと食べましょう。笑
③甘い物・味の濃い物・アルコールはちょっと我慢
我慢は身体に毒ですが、
この時期さらに毒なのが、
甘い物・味の濃い物・アルコール
この3つは外因の湿邪とは別に、
体内にも湿をつくりやすくなります。
こうなるとダブルパンチです。
少しくらいなら良いでしょと言われるんですが、「少し」「適量」というのは徐々にハードルが下がり、知らず知らずのうちに過剰になります。
基本的には和食を中心とした食養生が一番です。
なかでも最強の食材が梅干しです。
とくに重だるさの改善に効果があるので、
1日の始まりの強い味方となります。
トースターで少し焦げ目がつく程度に焼いた梅干しがオススメです。
焼き梅干しは別名「医者殺し」です。
その効果は重だるさの改善以外にも、
血流改善・冷え性改善・代謝向上・老廃物の排出などなど。
まだ残暑厳しいので塩分補給にも丁度いいですね。
色々言いましたが、低気圧症状の対策として試せるところから
ぜひ試してみてください。
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