味噌のお話し^ ^
- 2020/04/03
- 17:11
こんにちはえびす治療院の森井です。
味噌汁のんでますか?
今日はお味噌です。

味噌は昔から「医者要らず」「味噌汁は朝の毒消し」「医者に金を払うより、みそ屋に払え」などと、みそと健康を結びつけたことわざが沢山あります。
それほど味噌には栄養が詰まっていて健康に良いことが昔から言われているのです。
みその原料は大豆ですが、発酵によってアミノ酸やビタミン類が多量に生成され、栄養価にとても優れています。
大豆のたんぱく質は非常に優れている半面、普通の過熱調理では消化吸収が悪いという難点があります。
煮豆や入り豆で65%程の吸収率といわれますが、みそになると吸収率は80~90%と格段に上がります。
発酵の過程で、大豆たんぱく質が酵素によって加水分解されて約60%が水分に溶け、約30%がアミノ酸になり、また、炭水化物はブドウ糖になって消化吸収されやすくなるためです。
しかもその中には生命を維持するために不可欠な必須アミノ酸8種類がすべて含まれています。
そんなみそは栄養学や医学の面からさまざまな研究が進められ、その成果も次々と発表されています。
みその機能性を明らかにした論文の主なものは以下のとおりです。
①みそはがんのリスクを下げる
•1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少(厚生労働省研究班 2003年)
•みその塩分は胃がんを促進しない(広島大学・渡邊敦光名誉教授 2006年)
•喫煙者が毎日みそ汁を飲むと死亡率は低下する(国立がんセンター・故平山雄博士 1981年)
②みそは生活習慣病のリスクを下げる
•みそは脳卒中、痴呆症、心臓疾患などの発症を低下させる(大妻女子大学・青木宏教授 1994年)
•みそ汁のある食事パターンが骨粗鬆症に効果(㈶癌研究会付属病院・陳瑞東医長 1994年)
•糖尿病の改善が期待される、みその褐色色素(女子栄養大学・五明紀春教授 1999年)
③みそは老化を防止
•発酵によってみそに老化制御機能が生まれる(東京農業大学・小泉武夫教授 1995年)
•みそは熟成過程で抗酸化力を高める物質が生まれる(東京大学名誉教授・大妻女子大学・加藤博通教授 1994年)
④その他の研究
•みそには血圧低下作用をもつ物質がある(食品総合研究所・河村幸雄室長 1993年)
•みそには美白効果がある(食品総合研究所・新本洋士主任研究官 1997年)
など、たくさんの研究結果が出ています。
健康に良いのは分かるけど、味噌汁の塩分が気になる、という人もいますが。
味噌汁として使った際に茶碗1杯分に含まれる塩分の量は約1.7gほどです。食パン2枚分に含まれる塩分は約1.2gといいますから、他の食品と比較してみても、味噌汁の塩分はさほど多くないことが分かります。
また同じ塩分量でも食塩水と味噌汁で摂取するのを比較すると、みそから摂取する塩分のほうが血圧の上昇を抑えられるとともに、みそに含まれる成分によって腎臓や心臓などの臓器障害が軽減されることがわかっています。
なので毎日1杯〜2杯程度の味噌汁を飲む分には、塩分の摂り過ぎを心配する必要はないです。
それでも塩分のことが気にかかるようなら、味噌汁の中に入れる具を、じゃがいもやさつまいも、ほうれん草など、カリウムが多く含まれた食品にすると効果的です。
カリウムには、体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促す働きがありますのでオススメです。
今、日本人の生活習慣病が急増しています。その原因の一つとして食べ物の洋風化を挙げられます。
もともと日本人とヨーロッパ人とは遺伝子型が異なり、日本人は肉食に適応した遺伝子型はもっていないそうです。逆に、日本人を含む東アジアの人々は飢餓に対する耐性を備えた遺伝子型を持っています。
この型は過剰な栄養には弱いという特性があります。
そのため過食すると肥満になりやすく、軽い肥満でも糖尿病や心臓疾患につながります。
これらの生活習慣病を予防するためには、多様になった食品を上手に使いながら、日本型の食生活を維持していくことが重要です
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